アーバンベア

クマが市街地に出没するニュースを多く耳にします。「アーバンベア」というそうです。先日、出張先の札幌市でも、西区という住宅街でクマが暴れていた、との話を聞きました。クマが本来の生息地で生きづらくなったことが原因なのでしょうか。

マーケットの世界では、強気相場を「ブル」、弱気相場を「ベア」と呼びます。ブル（Bull）は雄牛が角を下から上へ突き上げて闘う仕草から上昇相場を表し、ベア（Bear）は熊が前足を上から下へ振り下ろして闘うことから、下落相場を表します。昨今の上昇相場を鑑みると、「ベア」型（下げ相場で利益を出すスタイル）の投資家には厳しい環境が続いているとも言えます。相場格言に「国策に売り向かうな」というものがあります。新内閣の国策が、インフレ含みであるとしたら、上昇相場は持続する可能性が高く、ますます「ベア」の立ち位置は厳しくなるのでしょう。

生息地を失った「ベア」がどのような投資行動をとるのか。くれぐれも「アーバンベア」には警戒しなければなりませんね。