規律
2026/07/18
サッカーワールドカップもいよいよスペインとアルゼンチンの決勝戦を明日に控えるのみとなりました。
私は骨折のリハビリ期間と重なったことで、多くの試合をテレビ観戦する機会に恵まれました。
中でも私は今大会のアメリカ代表の戦い方が印象に残りました。それは、守備時でもディフェンスラインを恐れずに高く押し上げる戦い方でした。
アメリカ代表は、相手に押し込まれそうな場面でも、最終ラインは下がり続けるのではなく、全員が一歩前に出る。その一歩によって中盤との距離が縮まり、相手に自由なスペースを与えません。その結果、ボールを奪う位置も高くなり、攻撃へ転じるまでの時間が短くなります。
もちろん、この戦術には大きなリスクが伴います。タイミングがずれると、背後の広大なスペースを使われ、一気に決定機を作られてしまいます。だからこそ重要なのは、一人の判断でなく、チーム全員が同じタイミングで動くことなのでしょう。高い技術以上に「組織としての規律」が必要とされるのです。
アメリカ代表が見せた「高いディフェンスライン」は、単なる戦術ではなく、「自分たちが試合の主導権を握る」という強い意思表示のように感じました。攻める守備とは、無謀なギャンブルではなく、綿密な準備、徹底した意思統一、チームとしての規律があってはじめて成立するものなのでしょう。
強い組織とは、失敗を恐れて下がり続ける集団ではなく、規律を守ったタイミングで前へ踏み出せる組織なのだということを、今大会のアメリカ代表は教えてくれました。
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