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為替レート

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2026/07/25

米ドル/日本円の為替レートで、円安・ドル高が止まりません。為替レートの予想は、「エコノミストの墓場」と言われるように、将来のレートを「当て続ける」ことは不可能と思われます。私は、内外の運用会社や証券会社に勤務する時期が長かったですが、私自身が将来の為替レートを的中させることはもちろん、「専門家」として世間で名の通っているアナリストやストラテジスト、エコノミストのような肩書のある方々が、為替レートを当て続けた方を見たことがありません。

 

このブログを書いている、7/25現在のドル/円レートは、163円台の後半で取引されています。私自身が「当たらない」為替レートをどのように考えるか、今回、恥を忍んでお話ししてみようと思います。

 

経済学の教科書に書いてある為替レートの決定要因には、以下の3つがあります。①貿易収支の黒字額の量、②二国間の金利差、③購買力平価、の三つです。為替レートの予測が難しいのは、時々の状況により、何をもとに為替レートが決定されているか自体が変化することなのだと思います。現在は、②の金利差によって為替レートが決定される傾向が強い、と思えます。米国金利と日本の金利でどちらの通貨で運用することが、将来の資産がより増えるのか、といった視点です。現状は、米国金利の方が日本の金利よりも上昇する可能性が高そう、との見通しを立てる方が多いので、ドルを買ってドルで運用したい、という投資家が多く、結果としてドル買い円売り、に繋がっているというわけです。

 

教科書に出てくる為替決定要因のうち、「長期的」に有効と言われるのが、③の購買力平価です。私はこの理屈を為替レートのアンカーとして機能する局面が早晩訪れるのではないか、と考えています。マクドナルドのビックマックを日本で買うと約500円、NYでビックマックは今7ドルで購入できます。単純に現在の為替レートで換算すると、NYのビックマックは1150円となり、「同じ価値のものは世界中で同じ価格で購入できるように為替レートは決定される」という「購買力平価説」によると、適正なドル/円レートは、1ドル72円程度が妥当なレートとなります。

 

何をきっかけに、為替レートの決定要因が修正されるかは分かりません。しかしながら、同じ価値のものは同じ値段で購入できるはず、といった極めて単純な理屈が、為替レート決定の要素として注目される日は、意外なほど近くに来ているのではないか、と感じます。

 

為替レートの予測など、成功したことのない筆者の「譫言」として記します。

 

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